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胸郭出口症候群の、薬以外の治療法とは?

胸郭出口症候群の、薬以外の治療法とは?

<はじめに>

「最近、腕がだるい」「手のしびれが取れない」「肩や首の重さがずっと続いている」
そんな不調を感じて病院に行ったら、「様子を見ましょう」「とりあえず薬を出しておきますね」と言われたまま改善せず、不安なまま過ごしていませんか?

こうした症状の背景に、“胸郭出口症候群”という状態が隠れていることがあります。
そして、この胸郭出口症候群は、薬や湿布といった「対症療法」だけでは根本的な改善が難しいケースが多く見られます。

今回のブログでは、胸郭出口症候群の概要から、症状がなかなか良くならない理由、そして当院で行う「薬を使わない根本治療」について、わかりやすく解説していきます。

 

<胸郭出口症候群とは?>

胸郭出口症候群(TOS)とは、首から腕にかけて走る神経や血管が、筋肉や骨のすき間で圧迫されて起こる状態です。主に次のような部位で障害が生じます。

  • 斜角筋間隙(首の前側の筋肉の間)
  • 肋鎖間隙(鎖骨と第一肋骨のすき間)
  • 小胸筋下間隙(胸の筋肉と肋骨の間)

【主な症状】

  • 腕や手のしびれ・冷感・脱力感
  • 首・肩・肩甲骨まわりの“こり”重だるさ
  • 手の血色が悪くなる・むくむ
  • 長時間のデスクワークや荷物を持つ動作で悪化
  • 夜間や起床時に症状が強く出ることも

これらの症状は「頸椎症」や「手根管症候群」といった別の症状と混同されやすく、原因がわからないまま放置されてしまうこともあります。

 

<なぜ薬だけでは改善しないのか?>

胸郭出口症候群は「神経や血管が圧迫されている状態」であり、この圧迫そのものを取り除かない限り、薬や湿布では根本的な改善が期待できません。

特に以下のようなケースでは、薬によるアプローチに限界があります。

  • 筋肉や筋膜の緊張が神経を圧迫している
  • 姿勢不良や猫背、巻き肩などによって構造的に狭くなっている
  • 骨格の歪みにより、肩まわりの動きが不自然になっている

鎮痛剤や血流改善薬は「症状の緩和」にはつながるかもしれませんが、原因を取り除かない限り、再発や慢性化を招くリスクが高まります。

 

<日常生活に潜む「原因のタネ」>

胸郭出口症候群の原因には、以下のような生活習慣や身体のクセが深く関わっています。

  • 長時間のデスクワークやスマホ操作
  • 猫背や前かがみの姿勢が習慣になっている
  • スポーツや仕事による反復動作(荷物を持つ・腕を上げる)
  • 寝る姿勢が悪く、枕が合っていない
  • 左右の肩の高さが違う・骨盤が傾いている

特に現代人は、上半身を内側に丸めた姿勢(巻き肩・ストレートネック)になりやすく、その結果、胸郭出口のスペースが物理的に狭くなってしまうのです。

 

<L.A.整骨院の根本治療アプローチとは?>

当院では、症状のある部分だけでなく「全身のバランス」に着目しながら、胸郭出口症候群の原因に根本からアプローチしています。

■ 骨格と姿勢の調整

骨盤の歪みや背骨のズレ、肩甲骨の動きに左右差があると、結果的に首から腕にかけての筋緊張や神経圧迫を引き起こしやすくなります。
全身の歪みを整えることで、自然と「圧迫されにくい身体」を作っていきます。

■ 筋膜・運動連鎖の視点からの調整

人間の身体は、筋肉や関節が個々に働いているわけではなく、「筋膜」という“全身を包むネットワーク”でつながっています。

たとえば、首の筋膜が硬くなると、背中や腰にまで緊張が波及し、最終的に肩や腕の動きにも影響が出てしまいます。これを「筋膜連鎖」と呼びます。

また、動作の中で連動して動く関節や筋肉のつながりを「運動連鎖」と呼び、肩や腕の使い方は、体幹・骨盤・下半身の状態によって大きく左右されます。

L.A.整骨院では、これらの全身のつながりを丁寧に検査しながら、必要な部位を調整すします。全身のバランスを調整する施術で身体本来の動きを取り戻し、痛みやしびれが再発しにくい身体へ導きます。

 

<モデルケース紹介>

【30代女性 事務職】

事務職で1日中パソコン作業をしており、「右手のしびれと冷感」「肩まわりの重だるさ」に悩んで来院されました。

整形外科では特に異常が見つからず、「血流の問題かもしれない」と言われ薬が処方されていました。半年ほど通院と薬を継続していたが、改善せず。

当院で検査を行ったところ、

  • 骨盤が左に傾き、右肩が前に出ていた
  • 胸の筋肉が強く緊張し、腕が内巻きになっていた
  • 肩甲骨の動きが悪く、首〜肩にかけて筋膜の癒着がみられた

という全身的な歪みとアンバランスが確認されました。

週一回の来院で全身のバランスを整えていき、2か月後から右手のしびれが改善し、半年後には「仕事がかなり楽になった」との声をいただきました。

 

<まとめ> ~症状の改善と、再発しない身体づくりのために~

胸郭出口症候群は、日常に潜む姿勢やクセ、身体の使い方の積み重ねによって起こるものです。
 そのため、薬による一時的な症状の緩和だけでは不十分であり、全身のバランスや動作のつながりに着目した「根本的な調整」が必要不可欠です。

当院では、ただ症状を抑えるのではなく、「なぜ痛みやしびれが出ているのか?」を全身から捉え、症状の改善と再発しない身体づくりをサポートしています。

「なんとなく調子が悪い」「症状の原因がわからない」という方こそ、一度、身体の土台から見直してみてはいかがでしょうか。

 

<L.A.整体・整骨院 前橋院・前橋大渡院で行う施術の流れ>

①丁寧な問診と検査

一般的な治療院では、患者様のお話をサラッと聞き、そのままササっと施術に入ってしまう院も少なくないと聞きます。

しかしL.A.整体・整骨院では、症状とお悩みに合わせた最善の解決策を見つけるために、施術に入る前にヒヤリングと検査に、しっかりと約30分前後の時間をかけております。

これにより長引く症状の原因を見逃すことなく、根本的な原因となっている部分に適切にアプローチできるようになるのです!

 

②ご説明

全てをお任せしていただくことは嬉しいことですが、どんなに素晴らしい治療でも悪化させる要因があれば繰り返してしまう可能性は高くなります。ですのでまずは、ご自分のお体の状態を知っていただきます。理由は「施術家」と「あなた」が一緒に良くしよう!と思えない限り改善の効果は見込めないからです。

 

③施術

長年の経験と施術の積み重ねによりLA整体・整骨院が作り上げた独自の骨格矯正で、身体の土台となる骨盤や骨格を綺麗な状態に整えます。特に痛みの原因となりやすい骨格や骨盤の状態を整えることで、身体に余計な負担がかかることなく、身体全体の血行なども改善され筋肉も柔らかくなります。これにより元の痛みが取れるだけでなく、痛みが再発しにくいお身体を手に入れることができるのです。

 

④症状ごとに合わせた電気治療をご提案

来院された際は痛みが強く、筋肉にも炎症を起こっている場合がほとんどです。

LA整体・整骨院では、患者様の症状に合わせて使える電気治療器をご用意しております。症状に合わせた適切な電気治療により炎症を抑え、筋肉にも柔軟性を取り戻していきます。これにより筋肉の炎症が抑えられ、痛みが一気に引いていくことが分かると思います!

 

⑤施術後の変化を確認

LA整体・整骨院の施術では1回でも大きく変化が出ることも珍しくありません。

施術後には、患者様と一緒にどれくらい状態が変化しているのかをチェックしていきます。

 

⑥お身体の状態説明と、今後の治療計画のご提案

一通りの施術が終了しましたら、最後に施術後のお身体の状態変化の具合を踏まえたお身体の状態の説明をさせて頂きます。

さらに今後の施術の見通しや通院計画なども分かりやすくご説明させて頂きます。

 

L.A. 整骨院 整体院

前橋院:前橋市南町4-7-7   Tel:027-370-4976

前橋大渡院:群馬県前橋市総社町総社1123-1 Tel:027-254-1154

『ホームページを見た』『ブログを見た』とお電話ください。

またトップページよりLINEからもご予約いただけます。

 

 

参考文献>

  1. 日本整形外科学会. 胸郭出口症候群 [インターネット]. [cited 2025 Jul 18]. Available from:
     https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html
  2. Peet RM, Henriksen JD, Anderson TP, Martin GM. Thoracic-outlet syndrome: evaluation of a therapeutic exercise program. Proc Staff Meet Mayo Clin. 1956;31(9):281–7.
    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/13313283
  3. Kibler WB, McMullen J. Scapular dyskinesis and its relation to shoulder injury. J Am Acad Orthop Surg. 2003;11(2):142–51.
     https://journals.lww.com/jaaos/fulltext/2003/03000/scapular_dyskinesis_and_its_relation_to_shoulder.6.aspx

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