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- 首の痛み、肩こりで家事や仕事に集中できない
- 頚部痛、肩こりが慢性的になっている
- 交通事故後のむち打ちで肩こりが悪化した
- 肩こりがひどく、頭痛も伴う
- マッサージに行っても治らない
肩こりの勘違いとは?
肩こりは腰痛と並び、男性では2番目、女性では1番目に訴えの多い症状になっています。
国民病とも呼ばれています。
肩こりの原因ですが、一般的に筋肉の状態が良くない(血流が悪い等)、骨格の状態が正常でない(姿勢が悪い)ためと認識している方、またそもそも肩こりの原因を理解されていない方が多いのではないでしょうか。
そのため、肩こりを解消するために、自分でストレッチや運動を行ったり、整骨院、整体院で骨盤矯正、骨格矯正、筋肉のほぐしといった施術を受けている方も少なくないと思います。
しかし、筋肉、骨格の状態が正常でないのは、肩こりの根本原因ではなく、肩こりや肩の痛みが症状として出てくる一歩手前の状態に過ぎません。
そのため、定期的にマッサージ、指圧、整骨院、整体院に通っても、一時的に症状が良くなるだけで、
時間が経過すると、再発するケースが多いようです。
肩こりの根本原因は?
肩こりの根本原因は、「筋出力」「神経伝達(深部感覚)」の2つの衰え、機能不足にあります。
筋肉、骨格の状態が正常でなくなるのは、「筋出力」と「神経伝達(深部感覚)」の衰えになります。
「筋出力」「神経伝達(深部感覚)」という言葉を初めて聞く方も多いかと思います。
これらは理学療法士が得意分野とする「運動療法」、医師・アスレティックトレーナー・私たち柔道整復師が得意分野とする「スポーツ医科学」に基づく言葉、考え方になります。
筋出力とは、筋力を表現する時に用いられる言葉で、筋力を式で表すと、「筋力=筋肉量×筋出力」となります。
身体が大きい人(筋肉量が多い人)が、力が強い(筋力が大きい)イメージがありますが、実はそれは正しい考え方ではありません。
筋力(筋肉のパワー)は、筋肉量だけでなく筋出力が関係します。筋出力とは筋肉繊維一つ一つが出力できるパワー(筋肉の伸縮する力)の事です。
筋出力を大きくするためには、神経から筋肉に放出されるアセチルコリンと言われるホルモン分泌量を正常化する必要があります。
身体が小さいのに意外と力が強い、身体が大きいのに意外と力が弱いという方がいるのは、この筋出力が影響しているためです。
神経伝達(深部感覚)とは、身体の神経(脳)が認識する4つの感覚の事です。4つの感覚とは、位置覚、運動覚、抵抗覚、重量覚です。身体が傾いている、腕や脚が動いている、誰かに押されている、この荷物は重いという状況を認識できるのは、この感覚(神経伝達)があるためです。
ではなぜ、肩こりの根本原因が「筋出力」「神経伝達(深部感覚)」なのでしょうか。
私たちは生活の中で、仕事をしたり、家事を行ったりと様々な姿勢、運動、食生活を行っています。そういった環境の中で、筋出力、神経伝達は少しずつ衰えて行きます。特に運動不足の方ほどその影響が出やすくなります。
筋出力が衰えると、身体の各部位の筋力にばらつきが出てきます。筋力にばらつきが出てくると正しい姿勢、正しい身体の使い方が出来なくなってしまいます。そうすると、時間が経つにつれ、悪い姿勢になったり、一部の筋肉に負担が掛かる状態になってしまいます。
その結果、肩こり、肩の痛みとして症状に表れてきます。
また神経伝達(深部感覚)が衰えると、身体の歪み、筋肉の使い方が正常でないということに、脳が気付けない状態となります。
前橋市のL.A.整骨院・整体院では、ご来店いただく肩こりのお客様の姿勢を検査時に確認しますが、姿勢が悪い(特に猫背気味)方が多くいらっしゃいます。しかしご本人様は姿勢が悪いことに気づいていなかった事が多いのです。これは神経伝達(深部感覚)が衰えているがために、自分自身が悪い姿勢であることに気付かないのです。
つまり、肩こり、肩の痛みを引き起こす筋肉、骨格のバランスの崩れを正常にするためには、根本原因である筋出力、神経伝達(深部感覚)を正常化する必要があります。
肩こりになりにくい身体にするためには、筋肉のほぐし、骨格矯正という外的な力だけでは不可能に近く、内部からもアプローチする事が極めて重要になります。
簡単に例えるならば、風邪を治す際に、薬だけでなく、免疫力を付けることが必要であるように、肩こりも一時的に症状を緩和する施術(外的な力による)と、内面からのアプローチ(筋出力、神経伝達の正常化)を行うことが大切になります。
肩こりを放っておくと…
肩こりを放っておいても良くなることはありません。上記で書いている通り、外的な施術と、内的なアプローチを通して、筋肉の状態、骨格の状態を正常化しない限り肩こりは酷くなる一方です。肩こりが酷くなると、頭痛を伴ったり、耳鳴りやめまいを引き起こします。
さらに進行すると、仕事や私生活でストレスを抱えるようになり、自律神経失調症、うつ病に発展してしまう可能性もあります。肩こりで少しでもお悩みの方は、当院にご相談下さい。
執筆監修:L.A.整骨院・整体院 院長 松沼秀文