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ハムストリングの肉離れについて part1

ハムストリングの肉離れについて part1

こんにちは。もう梅雨が明けましたね!日差しが出る時間が増えてきました!

この時期になると増えるのが肉離れです。冬に多いと言われていますが夏場のスポーツ現場での肉離れはとても発生しやすいです。ですので本日は少しでも予防していただきたく『肉離れ』について書いていこうと思います。

 

肉離れとは

肉離れはスポーツの現場において,非常に発生頻度の高 いスポーツ外傷の一つである.一般に肉離れとは,打撲や 挫傷とは異なり,自家筋力または介達外力によって筋が過 伸展されて受傷するものであり,筋に強い収縮を起こさせ たときに生じる伸張ストレスにより,筋損傷が生じた状態 であると考えられている。

参考文献:奥脇透.いわゆる肉離れとは? 医道の日本2006

さらに多くが保存療法で治癒するが,受傷前の競技レベルまで復帰するには時間を要するこ と,そして高い再発率が競技力の低下に繋がることから,肉離れは足関節捻挫,前十字靭 帯損傷に並んで予防の必要性が強く提唱される外傷である。

参考文献 ハムストリングス肉離れに関する研究―伸張性収縮とハムストリングスの機能―http://www.waseda.jp/sports/supoken/research/2008_2/5007A052.pdf

 

肉離れしやすい筋肉

腓腹筋(ふくらはぎ)、大腿ハムストリングス(モモの裏側)、大腿四頭筋(モモの前側)、股関節内転筋(モモの内側)、上腕二頭筋(腕の力こぶ)などになります。この中でも最も多い部位は大腿ハムストリングスが多いと報告されています。またハムストリングスの肉離れは主に短距離の全力疾走 中に受傷することが多く、肉離れの好発部位は競技種目特性が反映していると言われています。

参考論文:武田寧,内山英司,中里浩一,他.スポーツ損傷としての肉 離れの疫学的調査.臨床スポーツ医学 2000 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jshowaunivsoc/77/1/77_40/_pdf/-char/ja

また,ハムストリングスの肉離れは 再発を繰り返しやすく,慢性化することで競技から長期間 離脱することを余儀なくされることが多いとも言われています。参考文献:Woods C, Hawkins RD, Maltby S,The football association medical research programme https://bjsm.bmj.com/content/38/1/36

 

肉離れの原因・発生因子

上記のように大腿部とくにハムストリングに肉離れが発生しやすいため論文・研究もハムストリングによる文献が多くありますので特に有名な論文を基に説明していこうと思います。

参考文献:Hamstring strain injuries: are we heading in the right direction?https://bjsm.bmj.com/content/bjsports/46/2/81.full.pdf

①過去の受傷歴

過去の受傷歴があるだけで再受傷のリスクが2〜6倍増えるというデータがあり、ここで挙げられているリスク因子の中ではトップに挙げられています。

ということは、すでに一度ハムストリング肉離れを経験している私は再受傷のリスクが高いという事になります。

L.A.整骨院 前橋でも問診の際には既往歴を確認しておりますが、過去に同じ筋肉で繰り返しているスポーツ選手が想像以上に多いです。クセになるとよく言われますが、そもそもの根本的な処置をしないと選手生命に関わることなので、傷が良くなったからと放置してしまうともう一度痛めてしまうリスクは高まると思います。

②柔軟性

一般的に、「筋肉がかたいから肉離れが起きる」というイメージがあって、それを予防するためにウォームアップで静的ストレッチをするという方が多いのではないでしょうか。

しかし、今までの研究によると、ハムストリングの柔軟性とハムストリングの肉離れ発生率の間に関係があるというデータと関係がないというデータの両者が存在していて、上記の一般的な考え方を科学が裏付けているとは言い切れない状況にあります。

ここで一つ興味深いのは、股関節屈筋の柔軟性とハムストリング肉離れのリスクとの間に関係があるという論文が紹介されている点です。

股関節屈筋とハムストリングは一見関係のないような気がしますが、股関節屈筋の柔軟性が低下して骨盤が前傾すると、ハムストリングが引き伸ばされる事になり、これがハムストリングに負担をかけている可能性も考えられます。

ある部位または特定の筋の傷害発生リスクを考える時に、そこだけに注目するのではなく、大きな視点を持って考えることが大切です。必ずその筋肉だけが問題であるとは限らないとういのが繰り返してしまう原因かもしれません。

そう考えると『傷も治ったし、マッサージでほぐしたりストレッチすれば完璧!!』とは言い切れないというのが理解していただけるのではないでしょうか?

③水分不足

また柔軟性で関係しているものとして他に水分不足も考えられます。

水分不足は、血液がドロドロになります。ドロドロになると、血行も悪くなるため筋肉に酸素が運ばれにくくなったり、尿酸・乳酸等の老廃物質が流れないことで疲労感を感じたり、筋肉が痙攣を起こしたり、体温調整にも影響する事が考えられます。

さらには、筋膜に関してもコラーゲンやヒアルロン酸のように多くの水分を含む物質が減少すると、筋膜内の水分が減り、硬くなる事も考えられると言われています。

適度な水分摂取量ですが、参考としては以下の量が良いようです。

体重×(35ml)=20代〜50代の1日の適度な水分量となります。

④ウォーミングアップ不足

柔軟性に少し関係していますが、練習前にちゃんとストレッチしないから痛めるんだなどとよく言われている場面を目にしないでしょうか?ウォームアップ不足の部分で伝えたいこととしては柔軟性はストレッチだけが問題ではなく、筋力を必要とする運動に入る際にの血行状態・心拍数などが十分に高められているかというところを確認していただけるといいと思います。

昨今のスポーツ医学ではストレッチよりも血行状態・心拍数とボディコーディネーションやファンクショナルトレーニングを重視しているチームがかなり増えていますが、L.A.整骨院 前橋・前橋大渡院としてもおススメしております。

⑤筋力不足

一般的に、筋力不足がハムストリング肉離れに与える影響について調べる時、アイソキネティック(等速性)な膝屈曲力の左右差(受傷側と非受傷側の差)を見たり、膝伸展力と膝屈曲力の比率を見たりします。これらの方法を使った過去の研究では、筋力不足がハムストリング肉離れと関係あるというデータと関係ないというデータの両者が存在し、結論を出すのが難しい状況です。

L.A.整骨院 前橋・前橋大渡院としては筋力も大切ですが筋バランスを特に大切にしております。また最近注目されているものとしてエキセントリック収縮を使ったトレーニングがありますが、こちらもL.A.整骨院 前橋・前橋大渡院では大切なメニューとして取り入れています。

イメージがしづらいと思いますので一部のメニューですがすごく良いことが書いてありますので、こちらを参考にしてくださいhttps://dosports.yahoo.co.jp/column/detail/201406090001-spnavido

また論文によっては臀筋(お尻の筋肉)を重視しているものもあります。こちらも筋肉のバランスと痛いところが原因ではないということなので、やはり損傷部位だけに注視するのはリスクが高くなるのではないでしょうか?

 

すいません。まだまだ発生因子はありますが、長文になりすぎるので一回ここまでにします。

次回も肉離れについての続きを書いていきます。

本日もたくさんのご来院ありがとうございました。

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