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ハムストリングの肉離れについて part2

ハムストリングの肉離れについて part2

こんばんは。こんがり日焼けした患者さんが増えてきました!私は室内での仕事と外で遊ぶのが苦手なため外にあまり出ないので、意識して外に出るようにしています。

今回も前回の続きで肉離れについてお話ししていこうと思います。

 

参考文献:Hamstring strain injuries: are we heading in the right direction?https://bjsm.bmj.com/content/46/2/81.abstract

肉離れの原因・発生因子

⑥コアスタビリティ

要するに体幹ですね。

こちらの論文ではコアスタビリティとハムストリングの肉離れ発生の関係はあまり研究されていないようですが、ハムストリング肉離れのリハビリ中にコアスタビリティをトレーニングすると再受傷率が低下したという報告も多数あり、今後さらなる研究が期待されるトピックと言えます。

またPATSトレーニングを行った選手は,ストレッチングや筋力トレーニングのみを行った選手と比べて,競技復帰が早かったと報告しています.PATSトレーニングとはProgressive agility and trunk stabilizationの略で,漸進的な敏捷性と体幹の安定性向上を目的としたトレーニングです.

参考文献:A comparison of 2 rehabilitation programs in the treatment of acute hamstring strains.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15089024

コアスタビリティが向上すると体幹部分のスティッフネスが増加するので、相対的に股関節のモビリティが向上してハムストリングへの負担が低下する可能性が考えられます。前回の筋力に重なりますが筋力のバランスを正常にすることは予防・早期の復帰にも効果的ということです。

患者様の中でもこのようなケースは非常に多く体幹をトレーニングすることで早期の復帰に繋がったこともたくさんあります。

⑦疲労

サッカーの試合中、前半と後半の終盤でのハムストリング肉離れの発生率が高いという報告があり、疲労がハムストリング肉離れに影響を与えるリスク因子の一つだと考えられています。また同じようなケースでラグビーも同じことが報告されています。両方とも短時間のスポーツではないので、そのようなスポーツをされている方は気をつけてください。

参考文献:Heiser TM, Weber J, Sullivan G, Clare P, Jacobs RR. Prophylaxis and management of hamstring
muscle injuries in intercollegiate football players https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/6496833

また繰り返しの全力疾走により生じたハムストリングスの疲労によ ってランニングフォームが変化すると報告している.このことはハムストリングス損傷に 繋がると推測されることも報告されています。

参考文献:Pinniger GJ, Steele JR, Groeller H. Does fatigue induced by repeated dynamic efforts affect hamstring muscle function? https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10731008

プロサッカーチームにおける調査報告によると,ハムストリングス肉離れの 3 分の 2 が練習や試合の後半で発 生している.これらの報告から,疲労はハムストリングス肉離れの危険因子となり得るこ とが示唆されています。

参考文献:Dadebo B, White J, George KP. A survey of flexibility training protocols and hamstring strains in professional football clubs in England https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15273168

疲労により筋力・RFD・スティッフネス・motor control等の要因が低下して、怪我のリスクを高めている事が推測されますが、具体的な研究に関してはまだまだこれからのようです。 

⑧その他

あとは外的な要因として季節や気候・気温です。やはり一番多いのは冬ですがその次が夏場になります。

参考文献:プロサッカーチームにおける 3 年間の傷害調査 https://www.shobix.co.jp/jssf/tempfiles/journal/2013/080.pdf

また運動不足も一つの原因になります。普段運動を行なっていない人は、筋肉内に毛細血管が(運動している人に比べて)行き渡っていないので、血液が流れにくい部位が出てきます。そのような部位は、疲労物質老廃物質もたまりやすく、筋肉が硬くなっています。

さらに、筋肉はゴムのようなモノで、伸び縮みをしますが、使っていないと輪ゴムのように劣化して硬くなります。輪ゴムもそのまま置いておくと、硬くなりひび割れてきて、少し伸ばすだけでも切れてしまいますが同じ現象が起こっていると考えてください。

好発年齢はスポーツをしている30歳以上の方に多いとされています。筋肉は年々硬くなります。

https://www.zamst.jp/tetsujin/thigh_calf_shin/muscle-strain/

その一因として、コラーゲンの劣化や減少が考えられます。コラーゲンはタンパク質の一種で、関節、靱帯、腱、骨、軟骨、皮膚、筋膜など体の様々なところで存在し活躍しています。ですが加齢によって、コラーゲンの持つ特徴の弾力性や柔軟性も低下していけば、肉離れも起こりやすい状態と言えます。

コラーゲンは食品から摂取しようとすると脂質を多く含み高カロリーになってしまうので、アミノ酸を多く含む食品からの摂取がお勧めです。コラーゲンの合成には「ビタミンC」と「鉄分」を必要との事です。

そして、マウス実験ではコラーゲンを与えたマウスは、与えなかったマウスよりもケガの治りが早まったというデータも確認されています。特に運動をしていない人は、タンパク質の摂取量も少なくなり、栄養面からも筋肉が衰えてきますので、しっかりとバランスよく栄養を摂取しましょう。

 

次回は肉離れをやってしまった時の応急処置を書いていこうと思います。

先日も学生と旅行中の患者様が肉離れで来院していただきましたが、一番大切なのは痛めてしまった時の対処と再発予防です。お二人とも痛めてすぐに来院していただけたことで対処をすぐ行えて1週間ほどで歩けるようにはなりました。ですが再発しやすい肉離れ。焦らずしっかりリハビリをしていけば予防だけでなくパフォーマンスが上がったり、疲れにくい体につながるので頑張っていただきたいです。

前橋市のL.A.整骨院 では繰り返す痛みにとことん向き合うことで再発予防を得意としている整骨院です。

少しでも早く復帰したい、家族とお出かけしたい、気にしないで体を動かしたいと思っている方はL.A.整骨院 前橋・前橋大渡院にお越しください。

 

本日もたくさんのご来院ありがとうございました。

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