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整骨院での回旋筋腱板(ローテーターカフ)損傷/拘縮 について

整骨院での回旋筋腱板(ローテーターカフ)損傷/拘縮 について

こんにちは。

気温差が激しいですね。こういう時期は体に負担がかかりますので、体温調節には気を付けましょう。

 

今日は肩のインナーマッスルである回旋腱板について書いていこうと思います。

 

回旋筋腱板とは

回旋腱板とは『棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋』の四つの筋肉を合わせたものを言います。

若い方ではスポーツ(野球やバレーボールなどの肩を回したりよく使うスポーツ)で断裂・損傷や拘縮を起こします。高齢者では40%以上の確率で断裂しているようです。ですので、かなり多くの方に損傷や状態異常が認められるということです。また断裂していても痛みが出ない人もいるようです。

参考文献:無症候性腱板断裂の臨床像https://www.jstage.jst.go.jp/article/katakansetsu/32/2/32_2_409/_article/-char/ja/

肩関節を前方、上方、後方から包んでおり、肩関節の動的安定性に重要とされます。また関節包に付着することで関節包の緊張の調節に関係しています。

回旋腱板の役割

上記のとおり、肩を包み込むようにすることで動的安定性と関節包の緊張の調節を生み出します。

動的安定性とは、回旋筋腱板によって関節窩(肩甲骨に存在し、上腕骨頭の受け皿になるとこ)に対する上腕骨頭の求心性を維持することです。簡単に言うと肩を動かしてる時に、肩甲骨のお皿から上腕骨頭がどっかに行かないように調節してるということです。

関節包の緊張調節とは、例えば肩関節を内旋位(肩を前に出しながら内側に回す)させると関節包は後ろ側は緊張し、前側は弛緩します(逆もまた然りです)。この場合、前側がの関節包は弛緩しているので前側の不安定性が生まれてしまいます。そこで登場するのが回旋筋腱板の中で肩の前側につく肩甲下筋です。肩甲下筋は前側の弛緩を認識して収縮し関節包を一緒に緊張させ調節を図ります。このようなことを関節包の緊張調節といいます。

回旋筋腱板損傷/断裂・拘縮拘縮の症状

肩が上がりにくかったり、挙げると痛かったり、力が入りにくくなったりといったことが症状です。スポーツ選手にも多く、特に投球動作があるスポーツに頻発します。

また損傷・断裂の場合は炎症が出て夜間痛や激しい痛みがでることもあります。

確定ではないですが、手を腰に回したとき(エプロンのヒモを結ぶ動作など)に痛みが出れば可能性は高いです。

また腱板断裂で40%の方が痛みがなかったという報告もあり、気づかない方もいるようです。

鑑別

40・50肩    インピンジメント症候群    上腕二頭筋腱損傷

これらは併発していることも十分にありますのでどれから診ていくかも重要になります。また炎症期は画像検査でないと分からないこともあります。

 

回旋筋腱板 筋肉の種類・動きの作用について

筋肉の種類は4つあります。筋肉によって役割が違うため動きの確認・検査を行うことで何が悪いかを判断していきます。難しいことを書いていきますが大事な筋肉たちなので丁寧に書いていきます。

先に肩のポジションだけ画像で確認しておいてください。参考画像:https://reha-love.com/shoulder-alignment/

「肩関節 3rdポジション」の画像検索結果

棘上筋 作用:外転

腱板の上面を形成。上腕骨頭を関節窩に引き寄せる支点形成作用がある。

三角筋と棘上筋は協調作用があり、それによって外転運動が遂行される(フォースカップル)。

棘下筋 作用:外旋

腱板の後面を形成。肩甲上腕関節の安定化に重要な筋。

腱板断裂では棘上筋がほとんどとされていたが、棘下筋腱も多く含まれていることが確認されている。

小円筋 作用:外旋

腱板の後下面を形成。支点形成力により肩甲上腕関節の安定化に関与。

棘下筋と同じ外旋作用ですが、3rdポジションの外旋時に有効に作用する。

肩甲下筋 作用:内旋

腱板の前面を形成。支点形成力により肩甲上腕関節の安定化に関与。

前方脱臼に対する動的安定化機構(前方への制動効果)として重要とされている。1stポジションの内旋時に有効に作用する。

 

次に施術について確認していきましょう。整骨院では出来ないことも書いておきますのでご確認ください。

手技療法

痛みによって動きが少なった筋肉は緊張状態になるので緩めてあげたり、筋肉・神経・関節が癒着をおこしてしまうことで動きに制限がかかるため筋膜リリースなどは効果的になります。

癒着とは:筋膜自身はコラーゲンで85%が水分です。水分の枯渇やストレス、同じ姿勢での長時間作業(デスクワークや中腰になる作業など)、筋肉の柔軟性の低下などにより、筋膜同士がくっついてしまい、筋肉自体の動きを阻害してしまいます。筋肉の動きとは滑る運動になるため水分量はとても重要になります。

L.A. 整骨院 前橋・前橋大渡院での対処 

物理療法  電気療法

急性期では炎症があるため、炎症を抑えるような電気を選択します。当院では微弱電流(マイクロカレント)など。

慢性期では筋力の低下があるので筋肉を使いやすくする・筋力を上げるような電気を選択します。

テーピング

筋肉を補助するか、血行を良くしたりする効果があります。

その他

整骨院では受けられませんがヒアルロン酸ナトリウムを注射すると沈痛効果があるようです。断裂している場合は内視鏡手術を適用するケースもあるようです。

参考文献:順天堂大学医学部付属順天堂医院様より https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/seikei/about/disease/sports/sports_03.html

整骨院・接骨院の業務外になりますが、整形外科などではこのようなことをしてくれます。

急性期には三角布などで安静にさせるのも良いでしょう。

レーザーなども効果があるようです。

ストレッチ

慢性期に適用されます。拘縮が起きている場合などでは筋肉のリラクゼーションにもなるのでオススメです。

筋肉の再学習・感覚入力

ある程度の時間が経過すると筋肉は収縮の方法を忘れてしまいます。肩周辺はもちろんですが体幹の筋肉が低下していることや動作の連動性は重要になります。

これらはどのようなタイミングで使えばよいのか・収縮の仕方を忘れてしまいます。

患者さんに『ここに力を入れられますか?』と質問するとなかなか力を入れることができないことが多々あります。

そこで当院では筋肉に使い方を学習させ、ここに筋肉があり、この筋肉は使えるという感覚を入力していきます。

また根本が肩ではなく体幹の低下による痛みも十分に考えられるので痛いのが肩でも固執しすぎると症状が改善しにくいことも多々あります。

自分で何とかしたい!

初期の基本は安静・無理をしないことが大事です。

筋肉の再学習をしない限りは回旋筋腱板を使えるようにはなりませんが、肩甲骨の体操などをすると緩和されることがあるので効果があると思います。

 

以上です。

肩は説明が難しいですね。分かりづらいと思いますが勘弁してくださいm(__)m

今日も一生懸命まごころ込めて頑張ります!!

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